26: EOSの特長とは?開発者ダニエル・ラリマーの思想

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山本大策(@daisaku


今回のキーワード:

EOS

・ICOで4,300億円調達

・スケーラビリティ問題を解決、トランザクション手数料無料

・ダニエル・ラリマー(Daniel Larimer)

BitShares

Steem

Steemit

・Delegated Proof of Stake

・早期にステーブルコインの必要性に気づく

・早期にEthereumのスケーラビリティ問題に気づく

・すべての人々の生命、自由、財産を守るフリーマーケットソリューションを見つけること

EOS説明_20181031.jpg

収録を終えて:

産業社会と人間の自由に関する思想を説いた経済学者カール・ポランニー[1886~1964]は市場経済が人間の労働力を商品化し、人間から労働の目的、自尊心を奪ったと論じた。

最近のインターネットサービスにおいては、ユーザーが価値のあるコンテンツを生成することで多くのトラフィックを集め、そのことによりビジネスモデルが成立するものが少なくない。この場合、そのサービスで行われるアクティブなユーザーの活動は、カール・ポランニーが述べたような「商品」そのものになっているといえるのではないだろうか。そして、その価値のあるコンテンツから得られた利益の大半はサービスを運営する企業の懐に入り、コンテンツの作者であるユーザーが利益を享受できないというミスマッチが発生している。

今回話したダニエル・ラリマーの人生のミッションは「すべての人々の生命、自由、財産を守るフリーマーケットソリューションを見つけること」。将来、支配的な中央集権的企業ではなく、ダニエル・ラリマーが開発したEOSのような非中央集権的なネットワークにおいてDAC(Decentralized Autonomous Corporation)のような形態の組織が中心となりトークンを利用した経済圏を構築する可能性が考えられる。すると、その中で作られたコンテンツの所有権は明示的になり、新しい価値を生み出した人たちにトークンとして報酬を分配することが可能になる。

カール・ポランニーは、経済に秩序を与え、社会を統合するパターンとして「互酬・再配分・交換」の三点を挙げている。非中央集権的なネットワークの仕組みの中で、トークンを報酬として再配分する自律的なメカニズム、ネットワークの参加者間でトークンを贈る文化、ネットワークの参加者が提供した価値に対しトークンで支払う市場、という三点がバランスよく成立することは、ポランニーが希求した社会の在り方のひとつの形なのかもしれない。


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